2014.12.25

2014年度以降の取り組み

『原則6:人々の国際市民としての意識を高める』取組概要

『原則9: 教育を通して,持続可能性を推進する』取組概要

テーマ名:アジアで教える、アジアの子どもから学ぶ-愛媛大学フィリピン教育実習プログラム-

 愛媛大学フィリピン教育実習プログラムは、フィリピン大学(学術交流協定締結校)と連携し、フィリピンの文化や歴史、教育事情を踏まえながら、英語を教授言語としてユニークな授業を開発し、フィリピン大学附属学校園において授業実践することを通して、国際教育協力等を含めた国内外でグローカルに活躍できる文化適応度の高い教員の育成を目的とする海外インターンシッププログラムです。

 本事業は、平成20年度よりスタートし、幼稚園、小学校、中学校、高等学校という各種学校段階、そして理科、社会科、数学、家庭科、図画工作、環境といった幅広い内容領域の教育実践を行っています。全学的に教員が参画し、教育学部・大学院教育学研究科の学生はもちろん、理学部、工学部、農学部、法文学部からの学生も含めて、150名以上の学生の参加実績があります。自分の専攻や学部を超えた学際的なグループにより、国際的に考え、教育実践する機会を通して、知識人としての自覚と国際的感覚を涵養することが期待されています。

   

 

 

 

 

 

 

本事業の概要図

 

 本プログラムは、学生が英語で授業を実践する活動が含まれますが、それは単なる語学研修でもなく、単なる文化交流でもなく、学部・大学院の学習内容を、教育現場をフィールドとして実践的に高度化・活性化する点に特徴があります。専門教科の学習内容と英語学習とが効果的にリンクする統合的な実践的教育モデルであると共に、国際的視野・経験を持った教員の養成に寄与するものです。

 

 

 

 

 

 

様々な素材を用いて個性豊かな帽子を創作した小学校図画工作の授業

 

 

 

 

 

 

 

折り紙を用いて小学生に対称性に関する算数授業を行う学生

 

 

 

 

 

 

愛媛大学で開発された無細胞タンパク質合成キットを用いてフィリピン大学附属高校生にDNAの授業を行う学生

本プログラムに関わる詳しい成果報告は以下に発表されています。

1) 愛媛大学教育実践総合センター紀要, 27, pp. 95-107, 2009

2) 愛媛大学教育実践総合センター紀要, 28, pp. 35-49, 2010

3) 大学教育実践ジャーナル, 9, pp. 65-73, 2011

4) 愛媛大学教育学部紀要, 58, pp. 101-110, 2011

5)愛媛大学教育実践総合センター紀要, 29, pp. 55-68, 2011 

6) 大学教育実践ジャーナル, 10, pp. 15-21, 2012 

7) 大学教育実践ジャーナル, 10, pp. 23-31, 2012

8)愛媛大学教育実践総合センター紀要, 31, pp. 93-101, 2013

9)大学教育実践ジャーナル, 12, pp. 23-31, 2014

10)大学教育実践ジャーナル, 12, pp. 33-39, 2014