2019.12.02

「桑名・員弁広域連合講演会」において,本学教員が環境に関する講演を行いました

 2019年11月5日(火),桑名・員弁広域連合2階研修室にて,本学教員が下記のように初めに環境・エネルギーに関する講演を行い,次に環境人材の育成に関する解説を行いました。

(講演)「エネルギーを活用した地域活性」
             坂内 正明  三重大学地域イノベーション学研究科 客員教授
(解説)「環境人材の育成について」
             佐藤 邦夫   三重大学国際環境教育研究センター  客員教授
  対象:桑名・員弁広域連合議会議員および職員

  「エネルギーを活用した地域活性」の講演では,平成24年度に事業計画に着手してから,地域イノベーション学研究科の坂内客員教授が伊賀市の地元企業経営者および自治協議会と協力して小水力発電を実現させた経緯を説明しました。大出力・高効率化のための閉水路でのキャビテーション(水の気泡)対策などの技術的課題,資金調達の課題や現地自然環境の保全の課題に向き合い,諸問題を克服し,199kW馬野川小水力発電システム構築までの取り組みを説明しました。

  本演題で講演した事業は,自然エネルギーの有効利用を目的とし、同時に,水資源の有効利用と保全,地域企業(みえ里山エネルギー株式会社)の設立,さらには地域の実情に合致した新たな技術開発を行うことにより,多面的に地域を活性化する事業です。

 

 

 

 

 

 

 


坂内客員教授による講演

  「環境人材の育成について」の解説では,国際環境教育研究センターの佐藤客員教授が,パリ協定・SDGs時代において環境人材の育成が重要であること,特にし尿や水を対象とする桑名・員弁広域連合においてSDGsの考えが重要であること,三重大学は環境学習・到達度認証システムである「科学的地域環境人材(SciLets = サイレッツ)育成事業」の運営内容を説明しました。坂内客員教授の上記研究はサイレッツビデオ講義の基礎科目で触れられていることなどについても紹介しました。

  当日は,桑名・員弁広域連合議会議員および職員が合わせて70名の方々が聴講され,講演後には聴講者と講師が活発な質疑応答を行いました。

 

 

 

 

 

 

 


佐藤客員教授による解説

この催しが関連する主なSDGsの目標・ターゲット、SDGs:7.2