2021.03.31

サイレッツ受講者向けセミナー『脱炭素と水素社会に向けて』を開催しました

三重大学国際環境教育研究センターは,3月17日(水),サイレッツ(SciLets)受講者向けセミナー『脱炭素と水素社会に向けて』を開催いたしました。

     サイレッツ(SciLets)は三重大学が主に社会人を対象として展開する,科学的地域環境人材(Scientific Local and Environmental “Talented Staff”)育成事業です。

詳細は下記の通り。

◆日時:3/17(水)13:30~15:20
◆Platform:Zoom Webinar
◆参加者:34 名

◆進行:
13:30       開会のあいさつ(三重大学理事・副学長 国際環境教育研究センター長 梅川 逸人)
13:35 ~ 14:15 脱炭素とCO2研究について(三重大学大学院工学研究科 金子 聡)
14:15 ~ 14:55 水素社会と水素研究(三重大学国際環境教育研究センター 立石 一希)
14:55 ~ 17:20 質疑応答・自由討論(異業種異分野交流)

 講演会はオンライン(Zoom)で開催され,SciLetsの受講者(企業の研究者や市民)のみならず,脱炭素化,水素社会,およびSciLets育成事業に興味を持つ一般社会人や三重大学内外の研究者の参加がありました。

 金子教授の講演では,最近のカーボンニュートラルや脱炭素社会の動きを紹介しながら、エネルギー関連の最新情報について解説しました。また、三重大学で実施している、CO2の還元・変換法に関する研究を紹介し今後の脱炭素社会の可能性について講演しました。

 また立石教員の講演では,脱炭素化に向けた世界の様々な取り組みに関し、再生可能エネルギーの利用に重点をおいて解説しました。その中でも水素エネルギーは水から作ることが出来、エネルギーを取り出す際に温室効果ガスを発生させないため、石炭石油などの化石燃料に取って代わる、貯蔵できる再生エネルギーとして期待されていること,さらに水素製造法や利活用の現状と三重大学で行っている水素生成実験に関して講演しました。

 講演会の最後には、活発な質疑応答と,研究者,企業担当者の意見の交換がなされました。

 本学,科学的地域環境人材育成事業では,今後も有用なセミナーを,当面はウェビナーとして開催していきます。