2018.03.16

モンゴル国における救急医療・災害医療に関する人材育成事業

 

モンゴルの地形は日本と同等に活断層で構成され、マグニチュード8クラスの大地震が度々発生している。JICAは2012年2月から首都ウランバートル市非常事態局を実施機関として、「ウランバートル市地震防災能力向上プロジェクト」を実施し、支援を行った。

関西医科大学では救急医学講座のスタッフが2017年6月に国際緊急援助隊医療チームに登録されており、さらに災害拠点病院である関西医科大学附属病院を有する関西医科大学が中心となり、兵庫県災害医療センター、国立病院機構災害医療センター、大阪医療センターなど日本DMAT隊員養成研修を実施する複数の施設と連携し、同国に日本の専門家を派遣するなど災害医療従事者研修(DMAT研修)を実施する動きが始まっている。

5月にモンゴル国保健省の担当官を日本に招聘し、6月には現地に専門家の派遣、10月からは研修生の受け入れが開始し、災害医療を担う人材育成をはかる。日本で研修を受けた者が自国の災害医療の質を向上し、体制の整備、モンゴルDMATの組織化が大きな目標である。

一方、現在モンゴル医科大学の学長 Batbaatar Gunchin氏との間で本学との教育・研究活動を中心とした大学間国際協定締結に向けての準備を行っている。