2021.04.19

関西医科大学とセネガル共和国 シェイク・アンタ・ジョップ大学(ダカール大学)とのMOUが成立しました

令和3年4月16日、ゴルギ・シス 駐日セネガル大使がMOU(学術協定書)を持参されました。そこにはシェイク・アンタ・ジョップ大学(ダカール大学) アハマドゥ・アリ・ンバイ学長のサインがあり、関西医科大学の友田幸一学長がその右隣にサインされ、めでたく調印式を済ませることができました。この出来事にはヒストリーがあり、この場で合わせて紹介いたします。

令和元年6月30日、G20大阪サミット出席のために訪日中のマッキー・サルセネガル共和国大統領と関西医科大学のメンバーが接見したことに始まります。そこには井上一成氏(元郵政大臣 セネガル共和国名誉領事)のお計らいがありました。井上氏は政治的にもっともアクティブであった時代にフランスのミッテラン大統領と交流があり、フランスから1960年に独立したセネガルの現状を知り、復興の一つとして医療支援を考えられました。そして1991年、ブダイタワ村に「クリニック友」を完成させました。そこで無料診療を始めたのが関西医科大学の耳鼻咽喉科 馬場昭夫医師でした。

時代は変わって、新しい支援の1つとして教育があります。特に当大学の特徴として医学教育、医学研究、医療技術の提供等、当大学が可能である全てがそのまま貢献につながると考えられます。日本国内では5つ目の提携施設となり、医学歯学薬学部を備えた西アフリカ最大の国立総合大学シェイク・アンタ・ジョップ大学とは双方の利益が対等する良い関係になると期待できます。

この調印式はただの1日の出来事ではありますが、両国の未来への大きな一歩になると信じます。当大学は2022年4月から国際大学院大学のプログラムが始まります。それについて、全世界から優れた若人を召集しています。近年日本でもサブサハラ・アフリカ向けのプログラムも始まりました。私たちも是非同調し、医学部という特徴を生かし、アフリカから第1号が出てくれるよう、祈りを込めて最後を締めくくります。

参加メンバー

左から鈴鹿センター長、ブルーヘルマンス英語学教授、友田学長、西山公衆衛生学教授、シス駐日セネガル大使、人見再生医学教授、井上名誉領事

調印

MOUを提示する友田学長とシス駐日セネガル大使