2017.10.30
―米国の外傷治療の実際― 第5回 関西医科大学国際交流セミナー
2017年10月23日(月)
タイトル:「米国の外傷治療の実際」
講師:長尾 正人先生 カリフォルニア大学サンフランシスコ校 整形外科准教授
USCFの診療部は外傷センター(Trauma Center)と救急(Emergency Department)部に分かれています。Facebookの創始者ザッカ―バーグ氏の寄付により設立されたZuckerberg San Francisco General Hospitalも新設され、医療専門大学分野では全米第5位にランクしています。
救急外来を受診するのは年間約55,000人。そのうち入院が必要なケースは3分の2あります。7台の救急車が同時に留まるスペースと、それに対処できるシステムが完備されています。ちなみにサンフランシスコでは1番多い外傷の原因は転落事故。アメリカでは地域によってかなり違いますが、他所では交通事故やガン事故が多発しています。サンフランシスコはガン事故によるものは年に135件と少ないらしいです。
USCFは2011年より毎年2人ずつの関西医科大学の国外臨床実習生を受け入れ、貴重な教育施設の1つです。
講演の終盤は多くの質疑応答(診療費のカバー、理学療法士の介入、圧倒的な患者数をこなしながらも日本の医師のほうがより忙しい・・・そのわけなどを解説)とともにKahootアプリで質問ゲームを楽しみました。
若い医学生、研修医には「海外に通用する医師になろう」という気持ちがさらに膨らんだセミナーでした。
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