2018.10.24
経済学部・高安健一ゼミナール「グローバルフェスタJAPAN 2018」で研究成果報告
高安ゼミのタイ咀嚼教育チームは9月29日(土)、東京お台場センタープロムナード公園で開催された「グローバルフェスタJAPAN 2018」にブースを出展し、研究成果を報告しました。
高安ゼミでは開発経済学を専門教科とし、3年次にはプロジェクト型課題解決学習(PBL)に取り組んでいます。本チームは国内での基礎調査から、タイで深刻化している肥満問題に着目しました。数々の解決策を模索した結果、咀嚼がタイに適した肥満予防策ではないかとの仮説をたて、実際にタイ国内の3地域の小学校で咀嚼育を実施しました。授業前後でアンケート調査を行い、その効果を確認しました。
グローバルフェスタを研究成果の発表の場としたのは、研究テーマが国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)の17のゴールのうち、「1.貧困をなくそう」と「4.すべての人に健康と福祉を」に深くかかわるからです。
展示ブースでは、タイの学校で実施した咀嚼育の様子などを、パネルと写真を用いて来場者に説明しました。タイ出身の方々、同国へ留学経験のある学生をはじめ、多くの来場者にお越しいただきました。
ブースに展示した資料は、「基礎情報」「授業効果」「現地企業へのアプローチ」の三部で構成
来場者に研究内容を解説、意見交換を行った
展示ブースに加えて、「参加型ワークショップ」会場でも咀嚼育に関する発表をしました。実際にタイでの咀嚼育で使用した咀嚼チェックガム(株式会社ロッテよりご提供)を用い、参加者に咀嚼育を体験していただくとともに、咀嚼と健康の大切さを共有することができました。
約20人の来場者が咀嚼育を体験
台風の影響で30日(日)の展示が中止され1日のみの開催となりましたが、1年間のプロジェクトの成果を報告することを通じて、タイの現状に関心を持ち、肥満予防の一手段となる「咀嚼」の効果を理解していただくことができました。
※グローバルフェスタは、外務省や国際協力機構(JICA)などが共催する国内最大級の国際協力イベントで、国際協力の日(10月6日)を記念して1990年から開催されています。2018年は、2015年の国連総会で採択されたSDGsを踏まえ、「Action for All~小さなことから変わる明日へ」をテーマに、政府機関、国際機関、自治体、大使館、NGO、企業など多くの団体が出展し、およそ4万3千人が来場しました。
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