2024.06.18

草加国際村一番地・国際交流フェスティバル(草加市国際交流協会主催・獨協大学共催)を開催

2024年6月9日、草加国際村一番地・国際交流フェスティバル(草加市国際交流協会主催・獨協大学共催)が例年通り開催されました。

 

外国語学部交流文化学科では、同日開催のオープンキャンパスとの連携を強化し、学科の教育の一環として積極的に参加に取組むことになり、今年は以下4つの企画を実施しました。

 

  1. シンポジウム「日本社会の未来像:ベトナム人技能実習生の視点から」

ベトナム人技能実習生の「駆け込み寺」として知られる大恩寺住職ティック・タム・チー氏、元技能実習生で群馬県ベトナム人協会会長のブイ・バン・フィ氏を講師に招き、ベトナム人技能実習生の視点から、日本社会の未来像、共生社会の実現について考える。

 

  1. 交流文化学科学生によるポスター発表「Live Together! 世界って複雑な方が楽しい!」

学生の主体的な企画として、日本で生活している海外ルーツの人たちについて調べ、発表する。

 

  1. 玉井ゼミワークショップ「世界と私たちとのつながりを考える入り口に立とう!」

平和、人権、環境、開発などグローバルな課題について考えるワークショップ(参加体験型学習)。

 

  1. 高橋ゼミ「クルド民族の音楽とダンス」

主に川口市在住のクルド難民の皆さんをお招きし、ステージの後に交流会を設け、外国人ヘイトなどの動きに抗する市民社会について考える。

 

いずれの企画にも、市民、受験生、大学生の多くの参加を得ることができ、実り多い一日になりました。シンポジウムに寄せられたアンケートから、一部を紹介させて頂きます。

 

平等・平和に暮らせない在日外国人や留学生がたくさんいること、コロナの影響で解雇や帰国の対象になってしまい、生活が苦しくなった人がたくさんいることを知りました。日本の一人一人が行動を改め、お互いに歩み寄る必要性を強く感じました。(オープンキャンパス来場者)

 

大変貴重なお話を聞くことができよかったと思います。私は日本語教師をしていた時に、ベトナムからの留学生をたくさん教えました。大変な思いをしながら希望を持って熱心に学ぶ彼ら、彼女らが日本とベトナムの絆になって幸せになってほしいと思いました。技能実習生の実態をもっと多くの人に知ってほしいと思いました。本日はありがとうございました。(国際村一番地来場者)

 

授業でベトナムの技能実習生について学習した際、タム・チーさんの動画を見て、とれも会って直接お話を聞きたいと思っていたので、このような貴重な機会を設けて下さりうれしいです。タム・チーさんの日本に対する愛、技能実習生に対する愛が伝わってきて、私も技能実習生との関わりがあったら、声をかけていきたいと思いました。もっと現状が日本で広まってほしいです。フィさんのように耐えぬいて幸せな生活を得られる人ばかりではないことを頭に入れて、日本は誰からみてもあたたかい場所だと思ってもらえるように願います。[大恩寺に]実際に足をはこんでみたいです。(交流文化学科1年生)