2021.07.08

「世界市民教育」をテーマに、価値創造×SDGs Weekを開催しました

2021年4月に創立50周年を迎えた本学では、記念事業の一環で、国連のSDGsの推進に寄与するための取り組みとして、「価値創造×SDGs」シリアルイベントを開催してきました。この度の第3回目は6月5日(土)~6月14日(月)までの期間、SDGs目標4「教育」に焦点をあて、「世界市民教育」をテーマにした記念講演やシンポジウム、交流校のスペイン・アルカラ大学や本学姉妹校のアメリカ創価大学との共同企画、学生展示などをオンライン(ウェビナー)で開催しました。

●6月5日:オープニングイベント

開催初日である5日のオープニングイベントには、約1200名が学内外より参加しました。冒頭、本学の馬場善久学長が、「50年にわたる本学の成果を確認するとともに、創立100周年を展望しつつ、今後の地球社会の抱える諸課題の解決に貢献する人材の育成を目指しし、その方途と課題を議論してまいりたいと思います」と挨拶しました。

アメリカ創価大学のエドワード・フィーゼル学長からのビデオメッセージに続いて、大阪大学大学院国際公共政策研究科の星野俊也教授(前・国際連合日本政府代表部大使・次席常駐代表)が基調講演をしました。

講演では「SDGsにおける世界市民教育の重要性~ポスト・コロナ世界で”Oneness”を実現するために~」とのテーマのもと、いまなぜ、SDGsなのか。また、世界市民教育なのかについて言及し、「3つの”Oneness”、『人間とのOneness=世界の人々と私は一つ』、『地球とのOneness=地球生態系と私は一つ』、『未来とのOneness=未来の時代と私は一つ』の実践を通して、一人ひとりの”私”が人間と地球と未来とつながる学習を通じ、世界を変えていきましょう」と呼びかけられました。

●6月5日:「教育のための社会」シンポジウム

「教育のための社会」をテーマにしたシンポジウムでは、本学の小山内副学長が基調講演をしました。また、卒業生4人の実践報告、また教育実践と研究のネットワーク構築について活発な意見交換が行われ、大崎創大名誉教授により閉会あいさつがありました。

●6月6日:アルカラ大学「池田大作教育と発達共同研究所」との合同シンポジウム

スペイン・アルカラ大学との合同シンポジウムが開催されました。アルカラ大学の代表2名からは人権思想の歴史を振り返りながら教育を受ける権利に関する発表や価値創造の教育の重要性について発表があり、本学の教授の発表も含め、参加者からの質疑応答や活発な意見交換が行われました。

●6月6日:創立50周年記念/牧口常三郎先生 生誕百五十周年記念 ユネスコスクール推進フォーラム(創価大学ユネスコスクール支援委員会主催)

ユネスコスクール推進フォーラムでは、ESD(持続可能な開発のための教育)の理念やユネスコスクールの取り組みなどについて紹介されました。

●6月11日:創価大学スーパーグローバル大学創成支援報告会

「スーパーグローバル大学創成支援」事業報告会をオンラインで開催し、約250名の大学関係者・教職員・学生らが参加しました。

本学は2014年に、国公私立37大学の一つとして文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援(タイプB:グローバル化牽引型)」に採択されました。本年2月に発表された2回目の中間評価では、連続で最高評価にあたる「S」(S~Dの5段階)評価を得るなど、キャンパスのグローバル化に向け、掲げた目標を達成してきました。今回の報告会では、同事業で掲げた各種取り組みの成果や今後の計画のほか、学生が主体的に推進するSDGsの取り組み等を、学内外に発信することを目的に開催しました。

事業報告会では、本学の馬場善久学長の挨拶の後、本学SDGs推進学生委員会およびGCP(グローバル・シティズンシップ・プログラム)の学生が、SDGsを推進する学内の各団体による交流会の様子や意識啓発の取り組み紹介のほか、内閣府主催のプログラムに参加し、その活動内容の報告等がありました。

続いて、本学グローバル・コア・センター長の田中亮平副学長が、「人間教育の世界的拠点の構築~平和と持続可能な繁栄を先導する『世界市民』教育プログラム~」の取り組みを報告。「創造的世界市民」の育成を目指し、日本人学生の海外派遣や外国人留学生の受け入れの拡大、教育プログラムの国際的通用性の向上、学内ガバナンスのグローバル化などを推進してきた成果を述べました。

文部科学省高等教育局主任大学改革官・国際企画室長の佐藤邦明氏が、次世代の高等教育の在り方をテーマに、ニューノーマルにおける大学の姿やオンラインを活用した国際教育の展開等について述べ、今後の本学の取り組みに期待を寄せました。

続いて、本学の田中副学長、広島大学の西谷元副理事、芝浦工業大学の髙﨑明人副学長が、「学生の成長測定、モチベーション向上に焦点を当てたSGUの取り組み」をテーマにパネルディスカッションを行い、質疑応答を行いました。

最後に、国際基督教大学のマーク・ウィリアムズ副学長が「世界市民教育と大学の使命:イギリスの大学との比較」と題して講演し、国際社会で求められる学生を育てるため、多様な環境のなかで学べる大学が重要であると語りました。

●6月14日:クロージングイベント

「価値創造×SDGs」Weekの閉幕イベントを開催。

「創価教育と世界市民」をテーマに、ケニア・ナイロビ大学のマスミ・オダリ・ハシモト博士、タイ・チュラロンコン大学のナンタラット・チャルーンクン博士、本学の富岡比呂子教授と国際教養学部のローレンス・マクドナルド学部長らによるパネルディスカッションに続き、イギリス・ロンドン大学の開発教育センター所長のダグラス・ボーン博士が「世界市民教育とSDGs」と題して基調講演をしました。