2015.12.03
星槎大学国連アカデミックインパクト加盟記念講演 「共生社会への道程-ブータンの特別支援を通して―」
2015年10月7日に星槎大学附属国際交流センターが主催する、ブータンのダラクショ特別職業訓練校のカルマ・サムテン氏による、「共生社会への道程-ブータンの特別支援を通して―」と題した講演会が開催されました。本講演会は、星槎大学の国連アカデミックインパクト加盟記念、国連創設70周年記念として企画されたものです。
カルマ氏のご講演では、ダラクショでの実践、スポーツの重要さ、スペシャルオリンピックスでの活躍などについて語られました。それまでブータンには特別支援の学校はなく、障がいを持つ子どもや若者は、家で過ごしていたり、普通学校で適切な教育を受けられなかったのですが、2001年にダラクショが創設され、それぞれの子どもに合った、美術工芸や縫製などの職業訓練、ソーシャルスキルトレーニングやスポーツなどが施されるようになり、自立への道が開かれたとのことでした。
卒業生も70人近くいて、お店やホテルなどに就職したり、工芸品を作ったりして経済的に自立し、結婚したり、子どもを持ったりしているとのことでした。ダラクショでは、障がいがあっても市民として社会参加できるように子どもたちを促すとともに、社会の側にも、障害があっても平等な一人の市民として社会参加することを啓蒙しており、子どもたちのスポーツ大会や学芸会には、王族も見学にいらっしゃり、ブータン国営テレビでも放映もされるとのことでした。
星槎では、毎年実施するブータンへのフィールドトリップでダラクショを訪れており、共生社会を創り上げようとするために多くのことを学びあっています。
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