2018.08.09

映画『アオギリにたくして』上映会を開催

2018年8月9日、神戸外大魅力発信事業「平和構築と教育」の一環として、映画『アオギリにたくして』の上映会を行いました。

初めにイベントの企画者である杉山精一准教授から挨拶があり、被爆者の声を届ける活動を精力的に行っている、ボランティア団体会員の榊原恵美子さんが、活動にいたるきっかけや、活動を通して出会った人々について話した後、映画『アオギリにたくして』を上映しました。

映画『アオギリにたくして』は、広島市で被爆し、語り部となった沼田鈴子さんをモデルにして2013年に制作された物語で、フリーライターの主人公が、語り部をしていた女性の存在を知り、生前書いていた日記を手に入れたところから始まります。被爆し片足を失い、戦争で婚約者も失い、生きる気力もなくしていた女性が、語り部となるまでを綴っていくというストーリーです。当時の被爆者同士の差別や偏見、戦争の悲惨さも描かれ、時折、すすり泣く声が聞こえてきました。

 上映後は、杉山准教授が本学にも植えられている、被爆アオギリ二世への想いを語り、映画を見た来場者と感想をシェアするコーナーでは、それぞれが感じたことを発表しました。

リンク:本学に植樹されている「被爆アオギリ二世」
http://www.kobe-cufs.ac.jp/news/2017/19532.html