2019.07.05
日本ESD学会・手島副会長を講師に迎えESD勉強会を開催しました

手島副会長による講演
創価大学ユネスコスクール・プロジェクト(SUSP)が主催したESD(Education for Sustainable Development :持続可能な開発のための教育)勉強会が、6月26日(水)に本学教育学部棟で行われました。講師に日本ESD学会の手島利夫副会長を招き、「学校におけるESDのすすめ方」とのテーマのもと、本学の教職員・学生の他、八王子市内の小中学校の校長や教諭ら約50名が参加しました。
講師の手島副会長は、2007~2018年まで内閣府ESD円卓会議委員等の役職を務め、ESDの普及に精力的に活動されています。2017年、東京都江東区立八名川小学校の校長在職中には、第1回ジャパンSDGsアワード特別賞を受賞されました。また、2018年には、ユネスコスクール/ESD推進功労賞・日本ユネスコ国内委員会会長賞を個人で受賞されています。
勉強会では、冒頭、鈴木将史教授(副学長補・教育学部長)が挨拶に立ち、本学のユネスコスクール支援の取り組みについて紹介があり、続いて、手島副会長が登壇しました。講演では、日本や世界がどのように変化してきたか参加者と共に確認し、より良い社会を実現するために学校教育のあり方を議論しました。学習指導要領を読み解き、持続可能な開発を実現する教育について、これまでの現場での実践例を紹介しつつ、「持続可能な開発の教育は、子どもたちの『学びに火をつける』ことが重要です。そのためには、環境教育、多文化理解、人権教育といった視点を持って、従来の分断的な教科の発想から飛躍し、横断的に繋いで、深い学びを創ることです。そして、伝え合う場を通じて、子どもたちが自ら学びの楽しさに気が付けるようにすることです」と語りました。質疑応答の後、吉川成司教職大学院研究科長が謝辞を述べました。
参加者からは次のような声が寄せられました。
- まだ現場に出たことはありませんが、本日学んだESDカレンダー等を参考にカリキュラムマネジメントや総合的な学習の時間等について勉強していきます。(本学教職大学院生)
- ESDの考え方が具体的によくわかりました。「児童の学びに火をつける」―まさに児童の主体的な学習活動を展開していたことは、今、求められている教員のあり方だと思いました。(小学校教諭)
- ESDをどのように行えば良いのか、形式で考えていくのではなく、まず、自分にできるところからやってみるという事が大切なのだと思いました。持続可能な社会を生きていく子どもたちに少しでも種をまいていけるよう頑張ります。(中学校教諭)

鈴木副学長補の挨拶

活発な質疑応答の様子

講演中のディスカッションの様子
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