2018.11.13
難民映画祭作品「アイ・アム・ロヒンギャ」を本学で上映 ― 国連UNHCR協会の天沼耕平氏が講演
第13回UNHCR難民映画祭の作品の一つである「アイ・アム・ロヒンギャ」の上映会を10月8日(月・祝)と19日(金)、本学中央教育棟のディスカバリーホールで開催し、学生・一般の方など合わせて約850名が参加しました。
UNHCR難民映画祭は、映画を通して難民への理解を広げることを目的に、大学をはじめとする教育機関と学校パートナーズとして提携し、啓発活動を展開しています。UNHCRと連携協定を結ぶ本学では、昨年に続いて学校パートナーズに参加し、開催にあたっては、国連の平和運動を推進する本学学生団体ASPIRE SOKAとの共催で準備にあたりました。
上映前に、ASPIRE SOKA代表の古賀優奈さん(法学部4年)が難民問題の現状と課題に触れながら、「ロヒンギャの問題を身近に感じ、自分にできる一歩を踏み出してほしいと思います」と述べました。また、清水香織さん(法学部4年)が、デンマーク留学中に難民支援に関心をもち、帰国後に難民支援協会(JAR)でインターンシップを経験したことを報告し、人権教育の分野で貢献していきたいと発表しました。
続いて、国連UNHCR協会の天沼耕平氏が「難民危機に向き合う」と題して講演。UNHCR難民高等教育プログラムをはじめ創価大学の取り組み等を紹介するとともに、「国籍や言語、文化などを超えて、いかなる人とでも心を通わせあえる関係構築力が国際社会で求められるスキルです。国際性豊かな創価大学にはそのような環境があります。学生の皆さんには創価大学で力をつけてほしいと思います」と語りかけました。
上映作品「アイ・アム・ロヒンギャ」は、カナダに移住したロヒンギャの若者たちが、演劇を通じて自分たちの身に起きた壮絶な経験を表現し、困難を乗り越えようと奮闘する姿を追ったドキュメンタリー映画です。
鑑賞した方からは次のような声が寄せられました。
- ロヒンギャについて正直何も知りませんでした。今日の映画上映を通じ、どれほど残酷で辛い経験をしてきたのか少しは知れた気がします。世界で私たちが知らない悲惨な出来事が起きていることを受け止め、声をあげていく必要があると強く感じました。(1年)
- 夏休みにミャンマーに長期間滞在し、現地の友だちもたくさんでき、様々な場所へ観光に行きました。しかし、ロヒンギャについて知ることも学ぶこともなかったです。今回の映画を通し、ロヒンギャの方が歩んできた人生を初めて知りました。(4年)
- ロヒンギャの若者の声、現状を実際に知ることができました。今の私にできることは正しく「知る」ということです。映画でロヒンギャの若者が言っていたように、「ロヒンギャ」のことを一人でも多くの人が知っていくことが重要であると思います。(3年)

清水香織さんの発表の様子

国連UNHCR協会の天沼耕平氏による講演

主催した学生団体ASPIRE SOKAのメンバー

「知ることからはじまる」との声が多く寄せられた
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