2016.07.20

6/22【IC主催講演会】世界における難民問題―若い人々に期待されること

2016年6月22日(水)、明治学院大学横浜校舎において、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)駐日事務所副代表である河原直美氏による講演、「世界における難民問題―若い人々に期待されること」が国際センター主催で行われました。

本講演は明治学院大学生の留学・国際交流意欲の喚起を目的とした「留学ウィーク」の一環として開催され、国際問題に関心の高い学生達にとっては、キャンパスの中で国連機関の要職にある方のお話を聞くことが出来る格好の場となりました。

講演では、UNHCRという組織について、難民問題についての基礎知識、UNHCRの主な活動などについて詳しくご説明いただきました。近年シリアを中心として難民者数が激増していて世界全体で6千5百万人以上にのぼることや、報道ではヨーロッパにおける難民受入が目立つけれども、実は難民発生地域の近隣国で圧倒的に受け入れていることなど、世界の難民動向についてご紹介いただきました。また、それに対しUNHCRでは難民キャンプ等で直接難民と対峙するだけでなく、「輸送・ロジスティクス」や「法的支援」などの間接的な支援や、生命の保護に続いて自立のために必要となってくる「教育」や「職業訓練」など、実に様々な分野のプロフェッショナルたちの仕事で成り立っていることが説明されました。いずれも長年現場を経験した河原氏ならではのお話で、参加学生にリアリティにあふれた情報が提供されました。

また参加学生を交えたアクティビティとして、「もし自分がある日突然難民になったら」というシミュレーションを行いました。ゲーム要素も交えつつ、生命を守るために優先すべき物は何かを参加学生一人ひとりが考えさせられる濃密なアクティビティとなりました。

閉会後も個別に参加学生の質問にご対応いただき、アンケートでは参加学生から「新しいことをたくさん学べた」、「改めて国際問題について考えてみたい」などの声が挙がりました。満足度・教育効果ともに高い、大変充実した講演となりました。