2016.06.13

7/3【PRIME共催シンポジウム】非軍事による平和構築の最前線-南スーダン、シリアでのNGO活動、カトリック教会の自己改革-

【PRIME共催シンポジウム】非軍事による平和構築の最前線-南スーダン、シリアでのNGO活動、カトリック教会の自己改革-

 

2015年9月に「成立」した安全保障関連法が施行されたいま、敗戦後71年目にして、日本は最大の岐路に立っています。「武力による平和」への傾 斜をますます深めていくのか、それとも、憲法9条の下で「武力によらない平和」をめざした戦後日本の努力を継続して、「武力によらない平和」を求め続けて いる世界の人々の営みに合流するのか。

世界各地でさまざまな暴力が蔓延していますが、非軍事による平和構築の可能性を追求する動きがとりわけ2つの領域で顕著に見られます。それはNGO 活動とカトリック教会を含む宗教界です。まず、2000年代始めから非軍事の平和構築の努力を続けてきた国際NGO非暴力平和隊は、いまとりわけ南スーダ ンとシリアで活動を展開して、非軍事の平和構築に挑戦しています。また、2016年4月11-13日にバチカンで、ローマ教皇庁・正義と平和評議会と NGOパックス・クリスティの共催で「非暴力と正義の平和──カトリックの理解と献身」という会議が開かれました。この会議が採択したアピールは、イエス の教えの中心にある戦争否定と非暴力を再確認し、「正しい戦争」(正戦論)を否定しました。
これらの2つの動きは、まさに日本国憲法の平和主義と響き合うものであるといえます。バチカンの会議には日本カトリック正義と平和協議会会長の勝谷司教も 参加され、アピールは「日本国憲法9条をまもるための努力」に触れています。他の宗教者たちも、同じような努力を続けています。

このたび、国際NGO非暴力平和隊の創設者であり、4月11-13日のバチカンの会議に参加した世界の非暴力運動のリーダーの1人、米国人メル・ダ ンカン(Mel Duncan)氏をお招きして、非軍事による平和構築の到達点、展望、今後の課題について語っていただくことにしました。メル・ダンカン氏の話は、日本国 憲法の平和主義のもとで、わたしたちはどれほど大きな非軍事の国際貢献ができるか、深い示唆を与えてくれると思われます。また、世界宗教者平和会議理事、 仏教学者の山崎龍明氏からもコメントをいただきます。ひとりでも多くのみなさまのお越しをお待ちしております。

詳細は下記URLを参照ください。

http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime/?p=3649