2022.03.31

白胡椒に含まれるピペリンが多剤耐性菌に抗菌活性を示すことを確認

大阪府立大学(学長 辰巳砂 昌弘)大学院 生命環境科学研究科 獣医学専攻 教授/アジア健康科学研究所 所長/大阪国際感染症研究センター 所長 山崎 伸二(やまさき しんじ)と博士課程 Goutham Belagula Manjunath さん、兵庫医療大学(学長 藤岡 宏幸) 薬学研究科 研究科長/教授 青木 俊二 氏とインド国立コレラ及び腸管感染症研究所(所長 Shanta Dutta)のT. Ramamurthy 博士らの研究グループは、白胡椒のメタノール抽出物の多剤耐性菌(解説1)に対する抗菌活性(解説2)について調べました。

その結果、メタノール抽出物が多剤耐性菌を含むコレラ菌に対して抗菌活性を示すことが明らかとなり、その主成分は白胡椒に含まれるピペリンであることを解明しました。また、ピペリンは、様々な種類のコレラ菌に対して抗菌活性を有するのみならず、院内感染で問題となっている多剤耐性緑膿菌や、2011年にドイツを中心にヨーロッパで死者48人の集団食中毒事件の原因菌となった腸管出血性大腸菌O104に対しても抗菌活性を有することを示しました。

詳細は以下のWebサイトからご覧ください。

https://www.osakafu-u.ac.jp/news/nws20220210_3/