2020.08.21

IoT技術を用いた持続可能な養殖漁業!―中小企業庁の「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)」に採択―

大阪府立大学 工学研究科 海洋システム工学分野/養殖場高度化推進研究センター センター長 二瓶 泰範 准教授、日本海工株式会社、国立環境研究所、株式会社東京久栄との共同開発事業が中小企業庁の令和2年度予算「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事業)」に採択されました。

水質の高度な管理が求められる養殖漁業において、海の塩分濃度の低下や、赤潮の発生は、非常に重要な問題です。養殖漁業では、これらによる魚介類や藻類への被害を防ぐため、養殖場内の水質の細かな計測を行うことで、水質を事前に予測することが求められています。

本事業では、大阪府立大学にて特許を保有している四胴型の自動航行船アクアドローン「ロボセン」の性能をより高度化し、「ロボセン」によって得られる水質ビッグデータによって、より高度な水質シミュレーションを行います。また、AI技術を導入し、市販PCで実行可能な新たな水質予報システムを開発します。水質予報システムと「ロボセン」で得られた水質ビッグデータとを組み合わせることで、養殖漁業の持続可能な成長に貢献します。

なお、 本研究はSDGs17の目標のうち、「11:住み続けられるまちづくりを」、「13:気候変動に具体的な対策を」、「14:海の豊かさを守ろう」、「17:パートナーシップで目標を達成しよう」等に貢献しています。

 

詳細は以下のWebサイトからご覧ください。
大阪府立大学 研究推進機構 21世紀科学研究センター 養殖場高度化推進研究センター Webサイト