2019.07.23

福岡女学院大学について

 福岡女学院大学はこの度、「国連アカデミックインパクト(UNAI)」の参加校として認定されました。九州の大学としては、九州大学と活水女子大学に続く3校目のUNAI参加校となります。キリスト教精神に基づき130年余りの歴史を誇る福岡女学院ですが、国連との提携を機に国際社会との絆を深め、国際機関やビジネスなど、広く世界で活躍する女性リーダーの育成強化を図ります。

 本学はUNAIが掲げる10の普遍的な国連原則うち、原則1: 国連憲章の原則を推進し、実現する、原則7: 平和、紛争解決を促す、原則9: 持続可能性を推進する、の三つの原則を中心に積極的に支援する活動を実施します。

 原則1と2の実現を支援するための具体的な取り組みとしては、国連本部政治局で25年の勤務経験を有する専任教員により、国連の目的、機能や活動の現状に関する教科を基礎教育や専門教育の分野で継続的に実施します。同教員が担当する3―4年生ゼミ(国連外交論、国際関係論)では、平和維持活動(PKO)や平和創生活動など、国連の平和活動に特化した研究を行い、その結果を論文集として発表します。加えて、学生グループを東京にある国連機関のオフィスやニューヨークの国連本部に毎年派遣して、国際機関の職場を体験するとともに、現役国連職員との意見交換を行います。東京で開催される模擬国連全日本大会には本学から毎年数人の学生が参加して、全国から集まった他大学の学生たちと実際の紛争処理を題材に意見を戦わせます。

 原則9の支援のために、航空業界で実務経験を積んだ専任教員による2-4年生ゼミ(観光マーケティング、観光文化論)では、持続可能な開発目標(SDGs)が掲げる17の分野を題材にしたカードゲームを開発するプロジェクトを学生主導で行います。プロジェクトを推進するため本学は2019年3月に朝日新聞社との間で産学連携協定を結び、新聞記事を活用してこのカードゲームを商品化する試みを始めました。プロジェクトの成果は第18回大学発ベンチャービジネスプランコンテストで発表され優秀賞・審査員特別賞に輝いています。また毎年秋には国連開発計画(UNDP)で勤続した開発の専門家を招き、持続可能な開発の現状や課題についてお話を伺います。

本学3年生が東京の国連オフィスを訪問

模擬国連全国大会でリビア危機と人道的介入について議論

SDGsのカードゲーム計画を進める学生達

 

SDGsチームと担当の浮田教授

福岡女学院大学

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