2021.11.16
SDGs宣言及び学長声明を発表しました
2020年12月7日
学校法人中央大学
学校法人中央大学の持続可能な開発目標(SDGs)への取り組み(宣言)
学校法人中央大学は、持続可能な開発目標”Sustainable Development Goals (SDGs)”の理念に賛同し、社会の持続的かつ公正な発展に寄与するために、真摯な取り組みを行うことを宣言します。
中央大学は、「実地応用ノ素ヲ養フ」を建学の精神に掲げ、1885年の設立以来、時代や社会の要請に応えるべく、合理的な問題解決を追求する実学の伝統を培ってきました。今日、学校法人中央大学は、1大学(8学部及び2専門職を含む9大学院研究科)、4高等学校及び2中学校をはじめとする教育研究機関を設置し、幅広い学問研究と多様な教育を展開しています。
社会の持続的かつ公正な発展に寄与することは、本学が担う教育研究にとって極めて重要な課題です。これまでの開発の在り方が世界的な富・所得の偏在や格差、環境破壊等の要因となってきたことに、 私たちは真摯に向き合い、未来に向けて行動する責任を負っていると考えます。
国際連合は、2015年に持続可能な開発目標(SDGs)を設定しました。これは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標であり、全世界が直面している解決すべき17の目標と169のターゲット、更に232の指標から構成されています。その理念は、「inclusion(包摂)」と「no one left behind (誰一人取り残さない)」です。
学校法人中央大学は、こうしたことを踏まえ、次の4つの指針を中心に、社会の持続的かつ公正な発展に寄与するために、自ら行動いたします。
第1に、学校法人中央大学は、SDGsの中でも特に目標4「すべての人々へ包摂的かつ公正な質の高い教育を提供し、生涯学習の機会を推進する」について、本法人とその設置するすべての教育機関の優先課題であることを宣言し、その設置するすべての教育研究機関が、目標4を含むSDGsへの取り組みを行うものとします。
総合学園と高大連携教育の強みを生かして、新時代にふさわしい人権教育やセクシュアリティ教育などをさらに進めていきます。
第2に、学校法人中央大学は、研究機関が専門的知見をもってSDGsへ取り組むことの重要性を深く認識し、その設置するすべての研究機関において、SDGsに資する研究が促進されるよう、多様な面から支援します。
第3に、学校法人中央大学は、社会の中における組織として、自らの意思決定及び行動に際して、環境に配慮し、SDGsとの整合性を重要な判断基準とします。本法人の行う雇用、施設設置・管理、消費等の諸活動について、それらがSDGsに整合的かを継続的に自己評価し、改善します。また、本法人の契約先等のパートナーに対しても、SDGsへの取り組みを促します。
第4に、学校法人中央大学は、SDGsに取り組む多くの人々や機関との連携を行います。設置する学校の生徒・学生そして教職員が、家庭、卒業生、地域社会、企業、政府機関、国際社会等との多層的連携によって、啓発、現行制度の見直し、改革の実現という形で、SDGsへの取り組みという社会的責任を果たします。
最後に、学校法人中央大学は、上の4つの取り組みが、本法人に関わる多くの方々の御協力があってはじめて可能となることを深く自覚しています。そこで、私たちは、すべての関係の皆さまに向けて、私たちと共に、「inclusion(包摂)」と「no one left behind (誰一人取り残さない)」という理念の下、SDGsの達成に積極的に取り組んでいただくことを呼びかけます。
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中央大学におけるSDGs達成に向けて(声明)
(地球規模で均衡のとれた公正な社会を目指そう!)
中央大学は、環境と社会における解決困難な課題を克服し、地球規模で均衡のとれた公正な社会の実現を目指し、研究と教育、コミュニティにおいてSustainable Development Goals (SDGs)に貢献できるように努力することを宣誓します。
中央大学は、建学の精神を「實地應用ノ素ヲ養フ」とし、研究を基礎とする教育が、実社会における諸問題を解決することのできる人材の基本的素養を提供するという信念をもち、これを実践しています。ユニバーシティ・メッセージである「行動する知性。―Knowledge into Action―」はこの信念を端的に表しています。
このように本学は、開学以来、社会における課題解決に向けた研究と教育をその本質的役割としてきましたが、グローバル化が進む今日の社会においては、多くの社会的問題・課題は、地域や分野を超えて複雑に結びついています。ある地域や課題にとって利益となる政策が、他の地域や課題にとっては不利益をもたらす、といった現象が新たな問題や紛争を生じさせ、時として、多くの人命が失われる事態に至っています。国際連合が2015年に設定した持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)は、こうした現代的状況を極めてよく示しています。そこで私たちは、SDGsの17の目標がバランスよく達成された、換言すれば、地球規模で均衡のとれた公正な社会(Equitable World)が実現されるよう、その叡智を結集して研究・教育に取り組むことが、私たちの社会的責務であると確信するものです。
そこで、中央大学は、このSDGsを達成するという社会的責務を果たすために,その教育・研究活動において次のような取り組みを行うことを宣誓いたします。学生、教職員のみならず、本学卒業生をはじめとする社会構成員の皆さまに、是非とも、ご理解ご協力をいただきますよう、お願い申し上げます。
2020年12月7日
中央大学学長 福原紀彦
記
- 中央大学は、SDGsの理念と17の目標が達成されるべき地球社会が多様性(ダイバーシティ)に富んだものであり、その多様性を犠牲にすることは、決して正しい問題解決の方法ではないと考えます。本学は、2017年10月にダイバーシティ宣言を発し、また2020年4月にはダイバーシティ・センターを設置しています。SDGsの達成のためにも、このダイバーシティ推進を基本的な立場といたします。
- 中央大学は、SDGsの目標を達成するためには、様々な学問手法や資源を組み合わせ、多くの角度からの課題を検討し、対応することが必要であると考えます。2020年4月にAI・データサイエンスセンターを設置したことは、こうした取り組みの一つです。本学が有する多様な研究教育資源を組み合わせ、社会と連携して、SDGsの課題解決に努力いたします。
- 中央大学は、その研究教育の強みを活かし、重点的また具体的に、社会と連携して取り組むべき目標と課題を設定して、社会に発信します。また、広く本学卒業生、地域社会、企業、政府機関、国際社会に向けて、連携を呼びかけます。
- 中央大学は、地球規模で均衡のとれた公正な社会を担うことのできる人材の育成を行います。
以上
※ 本学ホームページもご覧ください。
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