2023.11.29

東京都立産業技術大学院大学について

 東京都立産業技術大学院大学は、東京都公立大学法人が運営する専門職大学院として、専門知識と体系化された技術ノウハウを活用して、新たな価値を創造し、産業の活性化に資する意欲と能力を持つ高度専門職業人の育成を目的とした教育を行っています。

1.3つのミッション
  都立の大学として、本学には次の3つのミッションが求められています。
  ①東京の産業振興に資する高度専門職業人(プロフェッショナル)の育成
  ②課題解決型研究の推進
  ③産業振興にかかわるシンクタンク機能

2.学問分野
  本学は、あらゆる分野でイノベーションをもたらすプロフェッショナルな高度専門職業人材を育成し、上記3つのミッションを実践するにあたり、次の3つの コースを設置しています。
  ①事業設計工学コース(起業、企業内新規事業、事業継承等を通して未来の価値づくりを担う「事業イノベーター」を育成)
  ②情報アーキテクチャコース(情報系の上流工程のマネジメント能力を備えた高度なIT技術者である「情報システムアーキテクト」を育成)
  ③創造技術コース(デザインとAI・データサイエンス技術を融合して価値創造をもたらす「ものづくりアーキテクト」を育成)

3.グローバル化への対応
  東京都は、アジア諸都市との連携・連帯を通じてダイナミックな発展を目指す一貫として、アジアの将来を担う人材を戦略的に育成・支援することとしています。このことを踏まえ、都の産業振興を「高度職業人材の育成」という面から担っている本学としても、アジアを中心として留学生を受け入れることや、海外大学との相互協定に基づき、PBL(Project Based Learning)の共同実施など教育研究活動の充実に務めています。

 本学のPBLは、実務体験型の教育手法であり、プロジェクトの明確なゴールを設定し、課題を達成する過程でIT業界及びものづくり業界で真に役立つ実践的スキル、ノウハウ及びコンピテンシーを身につけることができます。
 現在、アジアを中心に国際競争が激化するなか、国境を越えた実践的な人材が産業界から求められています。本学では、平成20年度の実証実験をもとに、平成21年度にベトナム国家大学と連携協定を締結し、2国間でテレビ会議システムを用いたグローバルPBLを実施しており、その効果を確認しています。また、その後もブルネイ・ダルサラーム大学、UNITEC工科大学(ニュージーランド)、ラオス首相府経済研究所、キリロム工科大学(カンボジア)、ベトナム日本人材協力センター(VJCC)等々とグローバルPBLを実施しています。