2025.02.11
3大学データサイエンスシンポジウム
今年も2024年8月5日(月)に大阪成蹊大学で 「3大学データサイエンスシンポジウム」が開催されました。 このシンポジウムではデータサイエンス系学部(学科)を擁する大阪成蹊大学、滋賀大学、兵庫県立大学の3大学が集い、 高校との連携や学部卒業後の進路を含む広くデータサイエンス系学部(学科)の教育・人材育成についての 情報交換、課題の把握と共有、解決に向けて討論が行われます。 2回目となる今回は、各大学の教員や学生による研究発表に加え、高等学校における情報教育の今を見つめるべく、現職の高校教員によるパネルディスカッション「高校情報教育の現在地」を実施します。
データサイエンス系学部の紹介
本学からは、社会情報科学部の藤江哲也学部長が登壇し「兵庫県立大学社会情報科学部のご紹介」と題して講演しました。講演の中で藤江学部長は「本学部は『情報科学を軸に、高度化・複雑化する社会や組織が抱える課題の解決を目指す』というコンセプトのもと、データサイエンスを武器に世の中を良くしたい、社会に貢献したい』という思いを持つ学生を育てたいと考えているとし、データサイエンスを社会の課題解決に応用する力を身につけるとともに、データサイエンスの限界も知ること。また、社会を見る目を養うために1年次からPBL演習を実施していると紹介しました。
併せて、今後の展開について取り上げ、「1つは、本学部ではアルゴリズムなどの数理情報を専門とした教員が充実しており、データ分析と合わせて数理情報も柱とするような展開をしていきたいと考えている。その他、情報科学研究科との連携強化や数学・プログラミング・確率統計などの基礎科目の充実、産学連携や共同研究、高大連携を推進することにより、さらに本学部の特徴を出していき、兵庫県、ひいては我が国の先端IT人材の育成を目指している」と述べました。
本学からは社会情報科学部の笹嶋宗彦教授の研究室に所属している社会情報科学部4年生の後藤快斗さんが登壇しました。「社会課題解決のためのデータ活用~地方自治体の検診データを用いた取り組み~」と題して、兵庫県加古郡播磨町で行われている乳幼児健診のデータ分析に基づいて保健政策に対して提案を行うという自身の研究内容を発表しました。発表の最後に後藤さんは会場内の高校生に向けて「社会課題を発見して解決するということは難しいが、とてもやりがいがある。データサイエンスに興味を持ってくれる高校生が1人でも増えれば良いなと思っている」とメッセージを送りました。
若手教員のよる研究発表には、本学からは社会情報科学部の照山順一准教授が登壇し、「ソーティングアルゴリズムをとことん考える」と題して、自身の研究内容について発表しました。照山准教授はアルゴリズムについて「何かをやろうとしていて、それをどう処理するのか。どういうふうにするのかという手順のこと」と説明し、「データサイエンスをする上で情報機器が、また、情報科学の上で数理情報が欠かせない。それらの基盤にあるものがアルゴリズムで、アルゴリズムをよく知り、使えるということがとても大切である」と説明しました。また、照山准教授が研究しているソーティングアルゴリズムについて、「ソーティングとは整列のことで、簡単に言えば『データの並び替え』のことである。データサイエンスには絶対に必要なもので、とても身近な問題である」と説明し、「良いソーティングアルゴリズムというのは、比較の回数が少ないものである」と紹介しました。
兵庫県立大学通信「3大学データサイエンスシンポジウム2024」
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