2020.08.21
世界初!遺伝子組換え技術でナスのβ-カロテン含量を大幅に高めることに成功
大阪府立大学 生命環境科学研究科 応用生命科学専攻の三柴啓一郎 准教授、小泉望 教授らの研究グループは、遺伝子組換え技術によりビタミンA前駆体であるβ-カロテンを果実に蓄積するナスを開発しました。ナス果実は同じナス科ナス属のトマトと違いカロテノイドをほとんど含みませんが、遺伝子組換え技術を用いることでカロテノイド生合成に関わる遺伝子を発現させ、ナス果実のβ-カロテン含量を約30倍に高めることに世界で初めて成功しました。
β-カロテンはヒトの体内でビタミンAに変換されることから、将来的に世界の三大微量栄養素欠乏の一つであるビタミンA欠乏症の改善に貢献することが期待されます。
なお、本研究成果は、2020年5月7日に植物科学系の学術雑誌である「Plant Cell Reports」にオンライン掲載されました。
論文名「Genetic engineering of eggplant accumulating β-carotene in fruit」
詳細は以下のWebサイトからご覧ください。
最近の記事
-
2022.03.31
植物が紫外線を波長ごとに感じ分けているということを解明 -
2022.03.31
本学教員の分子標的中分子ペプチド創出の支援がAMED 令和4年度「生命科学・創薬研究支援基盤事業(BINDS)」に採択 -
2022.03.31
本学教員の論文が日本航空宇宙学会で論文賞を受賞 -
2022.03.31
食の安全を守る基盤研究! 新種の食中毒細菌が食品を汚染する経路を確認 -
2022.03.31
脳損傷後に生じる手の麻痺を回復するためのロボットを用いた適切な治療方法を発見―新時代のリハビリテーションを創造―