2020.08.21

顧みられない熱帯病「アフリカ睡眠病」の新薬開発に向けた一歩―寄生性原虫Trypanosoma brucei におけるGMP還元酵素が、多量体構造の変化に起因したアロステリック調節を行うことを明らかに―

大阪府立大学 大学院 生命環境科学研究科 応用生命科学専攻の乾 隆 教授(21世紀科学研究センター創薬科学研究所所長、研究推進本部副本部長)らの研究グループ(今村 章 博士後期課程3年(当時)(「博士課程教育リーディングプログラム」(第1期履修生)、および岡田 哲也 博士研究員が共筆頭著者)は、英国のDiamond Light Sourceの井上 勝晶 博士ら、大阪大学 工学研究科の内山 進 教授ら、およびケニアのAfrican Union/NEPADのKubata B. Kilunga博士との共同研究により、人獣共通の致死性感染症「アフリカトリパノソーマ症(アフリカ睡眠病)」の新薬開発に貢献する研究として、Trypanosoma brucei(図1)におけるGMP還元酵素のアロステリック制御メカニズムに関する新しい知見を得ました。

なお、本研究成果は、 2020年4月15日にNature Publishing Groupが刊行する学術雑誌「Nature Communications」に掲載されました。

論文タイトル「Allosteric regulation accompanied by oligomeric state changes of Trypanosoma brucei GMP reductase through cystathionine-β-synthase domain.」

 

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