2018.08.21

大阪市立大学について

大阪市立大学の源流は、1880年に大阪商法会議所(現大阪商工会議所)や株式取引所(現大阪証券取引所)の生みの親であり、「近代大阪経済の父とも言われる五代友厚をはじめ、当時の大阪財界有力者十六名によって創設された「大阪商業講習所」に遡ることができます。その後、1889年には、「市立大阪商業学校」に改組され、1901年には、「市立大阪高等商業学校」へ昇格しました。更に、当時の大阪市長關一(せきはじめ)をはじめ、同窓生及び大阪市民の十年間に及ぶ熱心な昇格運動が結実し、1928年には、単科大学ながら学部・予科・高商部の三位一体構成を特色とする市立「大阪商科大学」が誕生しました。
 学校制度の大改革により、1949年に大阪商科大学、大阪市立都島工業専門学校、大阪市立女子専門学校が統合され、新制総合大学である「大阪市立大学」が発足しました。「文化国家・日本の全体的発展に貢献するとともに、文化的産業都市・大阪市の復興・発展に寄与し、学理探求の自由を尊重することを基本に、理論と実際的応用との有機的な連結を重視する学風を創る」ことを基本理念とする大阪市立大学は、現在8学部と11の研究科を有する日本最大の公立総合大学となったのです。 日本の都市の中で、一世紀以上にわたって自力で高等教育機関を育ててきたのは大阪だけです。 大阪市民の自由闊達なエネルギーと、これを反映した本学独自の理念が学制の発展を推進し、幾多の難関を乗り越える原動力となってきたのです。本学の歴史は、まさに近代大阪の芸術・文化発展の歴史でもあると言えます。
 本学では今後も、国連アカデミック・インパクトの取組を通じ、教育及び研究の成果を都市と市民に還元し、地域社会及び国際社会の発展に更に寄与して参ります。