2021.11.11

岡山大学とUNCTADによる「途上国からの若手女性研究者のための共同研究・研修コース」のオンライン研究成果発表会を開催

本学は8月25日、岡山大学と国連貿易開発会議(UNCTAD)による「途上国からの若手女性研究者のための共同研究・研修コース:Young Female Scientist Programme in Japan」の研究成果発表会をオンラインで開催しました。
本学とUNCTADは、2020年1月9日に、SDGs(持続可能な開発目標)達成のための科学技術イノベーション(STI for SDGs)の人材育成に向けて、大学としては世界初となる包括連携協定を締結。今回は本協定に基づき、UNCTAD加盟国におけるアセアン諸国及びアフリカの途上国を対象に、短期の共同研究・研修を行う「途上国からの若手女性研究者のための共同研究・研修コース」への参加者7名(ボツワナ2名、カメルーン、エジプト、エチオピア、マダガスカル、タイ各1名)がオンラインで研究成果の発表を行いました。
このプログラムでは、若手女性研究者がそれぞれ希望する研究分野の知見を得るため、本学の各研究室を訪問し、短期の研究活動を行うとともに、本学が推進するSDGsの取組等について学ぶ予定ですが、新型コロナウィルス感染症の感染拡大の状況に鑑み、本年4月より、先行してオンラインでの研究活動を行って来ました。今回は、これまで指導教員とオンラインで進めて来た研究の成果や、実渡航の際の研究計画等について、プレゼンテーションを行いました。
成果発表会には、UNCTADからは、シャミカ・シリマンUNCTADテクノロジー・ロジスティクス局長、アンヘル・ゴンサレス・サンスUNCTADサイエンス・テクノロジー・ICT部長らが、本学からは、槇野博史学長、舟橋弘晃理事(教学担当)・総括副学長、那須保友理事(研究担当)・副学長、横井篤文上席副学長(特命(グローバル・エンゲージメント戦略)担当)・ユネスコチェアホルダー、鈴木孝義副学長(国際担当)が出席。
開会のあいさつでは槇野学長が、「SDGs推進研究大学として、人類と地球の健康(Human and Planetary Health)という観点から、SDGsのためのSTIに何ができるのか、皆さんと一緒に新しい価値を創造し、発信していきたい。」と若手女性研究者を激励しました。また、シャミカ・シリマンUNCTADテクノロジー・ロジスティクス局長からは、コロナ禍の困難な状況下で若手女性研究者への指導・サポートを行っている本学の受入教員及び関係者へ謝辞が述べられるとともに、このプログラムが継続して発展途上国のSTI関連分野の人材育成に繋がっていくことへの期待が述べられました。その後、7名の若手女性研究者が1人5分程度の研究成果のプレゼンテーションを行い、那須理事から各プレゼンテーションについて、講評が行われました。
本学はこの事業を契機に、STI for SDGsを実施運営する国連の中枢機関のUNCTADと連携を強化し、STI for SDGsの人材育成の取組を岡山から世界へ推進し、国内外に発信していきます。