2018.11.07

国際会議 3rd STI-Gigaku 2018を開催しました (2018.10-5-6)

 長岡技術科学大学は、2018年10月5日(金)、6日(土)の2日間にわたり国際会議「3rd STI-Gigaku 2018(3rd International Conference of “Science of Technology Innovation” 2018)」を開催しました。(後援:長岡市、NaDeC BASE)

 本国際会議は2030年開発アジェンダ「持続可能な開発目標(SDGs)」(17の目標と169のターゲット)をもとに、エネルギー、気候変動、貧困や飢餓など、持続可能な開発のための諸目標を議論しこれを解決する方法について議論するものです。日本全国から210名を超える大学生・高専生が参加し活発な意見交換が行われました。

 第3回の今回は、「UNESCO Chair on Engineering Education for Sustainable Development」に認定された本学の新教育プログラム「技学SDGインスティテュート」の開始を記念する特別なものとなりました。
 1日目の10月5日(金)は、はじめに、ユネスコ本部エンジニアリングプログラムスペシャリストのロバニ・シガモニー氏、文部科学省文部科学戦略官(日本ユネスコ国内委員会副事務総長)の池原充洋氏に対し、学生自らが本学開発の「SDGs教育ゲーム」(SDGsカードゲーム、SDGsカロム等)の実演、正20面体ランプの説明を行い、その模様は全国紙、地元テレビ局・新聞社等に本学のSDGs理解促進に係る取組として数多く取り上げられました。
 続いて、ユネスコチェアキックオフミーティングを挟んで全国の高専生及び本学学生による、発表内容に関連するSDGsを明示したポスター発表が行われ、英語による概要発表、質疑応答等活発な議論が行われました。ポスター発表は123件の発表があり、研究室見学会、ネットワーキングディナーに引き続いて行われた表彰式の中で、厳正な審査の結果選ばれた22名が「BEST POSTER AWARD」を授与されました。

 2日目の6日(土)は、長岡駅前の市内3大学1高専と市民・企業の活動交流拠点「NaDeC BASE」において、全国の高専生及び本学学生が参加し、「産業振興のための起業」をテーマにアイデアを出し合うワークショップ「アイデアソン」が開催されました。
 発酵、エネルギー等の長岡の産業をテーマに製品・サービス・物流等について、21名が5チームに分かれてアイデアを競いました。厳正な審査の結果、最優秀チームが「BEST IDEA DESIGN AWARD」に選ばれました。

 また、会議前日の10月4日(木)に行われたエクスカーションでは、The 3rd Panel on GIGAKU Education国際技学カンファレンスin長岡国際経営協議会等の国際会議出席者と合同で日本互尊社にて茶席を設けました。中心市街地にありながら緑に囲まれた趣ある日本家屋で茶道を体験し、自然との調和を尊重する茶道の精神に触れたユネスコのロバニ・シガモニー氏ら外国からの16名の参加者からは、日本の伝統的な美に感動した、日本文化の多様性に対する理解が深まったとの声が聞かれました。

 本学は、このような持続可能な社会の実現に向けた取組を引き続き積極的に実施してまいります。

全体集合写真

SDGs教育ゲームの実演

ユネスコのロバニ・シガモニー氏(後段中央)と本学学生等

(前列は受賞者チームメンバー等)

エクスカーション(茶道)

エクスカーション(茶道)