2014.11.12
11月7日国連広報センター所長による国連デー記念特別講演開催の報告
11月7日、国連デーと杏林大学の国連アカデミック・インパクト参加を記念して、国連広報センター所長の根本かおる氏による特別講演を開催しました。
講演に先立ち、根本氏と松田剛明副理事長、跡見裕学長、ポール・スノードン副学長ほか計8名で、国連と杏林大学のパートナーシップ構築にむけ、活発な意見交換が行われました。
特別講演では、冒頭に、スノードン副学長より開会の辞が述べられ、続いて根本氏より「国連と多国籍・多文化の人々とのつながりー国連の仕事を通じてー」と題してお話をいただきました。参加者は総勢300名にのぼり、全員が熱心に講演に耳を傾け、講演終了後も個別に質問する学生が列をなす盛況ぶりでした。
<講演の概要>
初めに、根本氏が国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)の職員になるまで、どのような道を歩んできたかご自身の経験を話されました。ドイツで過ごした子ども時代に肌の色による差別を受けたことやテレビ朝日でのアナウンサー、記者としての経験、留学中インターンシップでネパールの難民キャンプで働いたことがきっかけで、国連職員を目指したということです。
次にUNHCR時代、世界各国で難民支援の活動をされた経験について話がありました。難民から「生きる」ことへの姿勢など多くのことを学び、「一人ひとりが自分らしく生きられる社会を実現したい」と考えるようになったということです。
続いて、こうしたマスコミと国連での経験が現在の仕事につながったとして、広報センターの仕事、国連の活動の紹介がありました。
広報センターの仕事は、国連のメッセージを効果的に「通訳」することだということです。そして、国連が取り組んでいる多くの活動の中から、①国連気候サミットの「2050年の天気予報」、②「マララ・デー」の国連演説、③「グーグル・オートコンプリート」からみえる女性の地位、④UN Womenの活動、⑤国連での採用・雇用と国連で働く女性たちの5つの内容を、ビデオ映像を交えながら話されました。
講演後の質疑では、時間的に数人しか発言できませんでしたが、多くの学生が、質問票にびっしりと質問や感想などを書き込んでいました。学生は、根本氏の生きる姿勢や国連の活動から多くを学ぶことができ、大変有意義な講演会となりました。
杏林大学総合政策学部 准教授 川村 真理
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