2014.04.22
武器の無い世界のために、私たち一人ひとりができること~軍縮分野で求められる市民の役割に関する書籍が、国連本部から出版されました。
国連本部は、世界の軍縮のために市民一人ひとりができることをまとめた「Action for Disarmament: 10 Things You Can Do!(軍縮のための行動-私たちにできる10のこと)」という書籍を出版。4月15日、ニューヨーク国連本部で記念イベントが開かれました。会場には国連ピース・メッセンジャーのマイケル・ダグラス氏(アカデミー賞受賞俳優)などの著名人も駆けつけ、多くの参加者で賑わいました。
この書籍は高校生・大学生を対象に、軍縮のために一人ひとりができることを伝えます。大量破壊兵器や小型兵器の削減への関心を高めるために、世界の若者は重要な役割を担っています。実際に行動し、現実の社会で変化をもたらす上でヒントになることが、この書籍には書かれているのです。
記念イベントに参加した学生たちに向けて、マイケル・ダグラス氏はこう語りかけます。「あなたたち若い世代には、大きな力があります。社会を変革し、世界をよりよい安全なものにするために参画する力が」イベントには、アンジェラ・ケイン国連軍縮担当上級代表やアハメド・アレンダヴィ国連事務総長ユース特使も参加しました。軍事兵器に使われている資金は、今後は貧困や飢餓、疾病などの人道上の問題に使われるべきだ、と二人は訴えました。
この書籍の日本語訳は東京大学の学生の協力で実現される予定です。日本の未来を担う若い世代の皆さんもこの書籍を通じ、武器の無い世界に向けて最初の一歩を踏み出しましょう。
United Nations News Centreの記事はこちら。
United Nations Publicationの書籍の特集はこちら。
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