2016.12.28

国連広報センターの妹尾靖子広報官による講演及び座談会

2016年12月16日、国連広報センターの妹尾靖子広報官をお招きし、西脇靖洋国際文化学部准教授が担当する「国際情勢」の授業において、ゲストスピーカーとして講演していただきました。

妹尾広報官は、「自分事として国連に関わる:今年は、日本の国連加盟60周年」という題目のもと、現在、国連はどのようなことを優先課題として取り上げているのか、また、それらの課題に一般市民がどのように携わっていくことができるのか、といった点について分かりやすく説明してくださいました。

講演後、学生からは、「今後、日本は移民問題にどのように向き合っていくのか」等、多数の質問が投げかけられるなど、授業は盛況のうちに終了しました。

授業の前後には、「国際人として働くには」というテーマで、在学中や卒業後に国際機関や国際NGOで働くことを希望する学生を対象とした座談会を開催しました。

<学生との座談会>

妹尾さんご自身が国連で働くことを目指したきっかけや、国際機関で働く上で必要とされる「英語で仕事をする力」「専門性(強み)」「コミュニケーション力とアピール力」そして「必要な事項や意見を分かりやすく発信する力」についてお話しいただきました。

さらに、参加した学生一人ひとりの目標に対して、世界で活躍するための道筋を具体的にアドバイスしてくださるなど、参加者にとって得難い経験となったようです。

また、国連が実施しているインターンシップについての情報や、山口県立大学が県内唯一の国連アカデミック・インパクトJapanの参加大学であること、そして「国連をとおして世界とつながっている」ことを意識した学生生活及び今後の大学としての活動を実りあるものにするための多くのヒントを頂き、充実した会となりました。

ハイライト(個別のアドバイス及び講義の関係を除く)

・自分が大学院の時、パレスチナのことを調べるため、国連に難民関係の資料請求をしたところ、きちんと応えてくれたことが、国連に興味を持つきっかけとなった。

・国連など国際機関で働くためには、英語で仕事ができる力が必要。それに加えて、専門性(強み)を持っていること、コミュニケーション力を高め、自分の存在を認めてもらう力や、必要な事項や意見をワンペーパーにして発信する力も重要だと思う。

・日本の広報センターでは、3か月のインターンシップを実施しており、常時5名(うち1人は外国人枠)を受け入れている。国連の各機関のインターンシップ受け入れについては、個別に問い合わせるなどするとよい。

・山口県立大学は、県内唯一の国連アカデミック・インパクトJapanの参加大学。(アカデミック・インパクトとは、国連が取り持って、参加大学同士の連携・協働を進めるとともに、国連の業務・活動に大学生が積極的に関わるための枠組み)国連を通して、県立大学が世界とつながっていることを意識してほしい。

・アカデミック・インパクトに加わっている大学同士のコラボレーションをとおして、広い視野での交流ができる。アカデミック・インパクトの学生グループもある。大学として何にフォーカスして取り組むか決めて、チャレンジするとよい。