2019.10.03

経済学部生が異文化・多文化共生社会理解のためタイ国で研修を実施

本学は、国連アカデミックインパクトの「原則10:異文化間の対話や相互理解を促進し、不寛容を取り除く」に参加していますが、経済学部内田ゼミでは異文化及び多文化共生社会理解を目的に、9月1日~7日にかけて、3年生6人と内田教授がタイ王国チェンマイ、バンコク首都圏で研修を実施しました。
  チェンマイでは初日に在チェンマイ日本国総領事館、チェンマイ商工会議所、ミャンマー移民労働者の支援団体であるMAP財団を訪問。チェンマイ県の人口170万人弱の4分の1がカレン族を始めとする山岳少数民族であること、チェンマイ県に隣接するランプーン工業団地に多くの日系企業が入居していることもありチェンマイに3千人の日本人が居住していること、海外から年間300万人近くの観光客が訪れること、ミャンマーやラオスから13万人の移民労働者が建設現場や工場あるいは家政婦として働いていることなど、チェンマイの多文化共生の現状を学びました。このほか、山岳地帯にあるカレン族のメートー村学校を訪問し、就学前の児童や小中学生60人と折り紙や日本の歌で楽しく交流を行いました。
  バンコクでは北方80キロにあるアユタヤ歴史公園を訪れ、欧米や日本など海外からの訪問客に対してアンケート調査を行いました。また日本村(博物館)を訪れ、かつてアユタヤは国際貿易都市として栄え、ポルトガル、オランダ、イギリス、フランス、中国人などと共に3千人近くの日本人が日本村に住んでいたことを知りました。そして、ユニセフを訪問し、ミャンマーを始めとする移民労働者の子供たちの教育の現状について学びました。
  最後に、バンコク南西のサムットサコーン県を訪れ、漁業セクターで働く移民労働者の支援をしているLPN財団が共同運営する移民学習センターで、ミャンマーやカンボジアの子供たちと英語を介してタイ語と日本語での簡単な日常会話をお互いに学び合いました。
  参加学生らは、タイ国を訪れるのは初めてでしたが、タイの文化と多様性をよく理解することができた、有意義な研修となりました。