2017.08.07

ミャンマーオリンピック委員会・柔道ナショナルチームの強化合宿

2017年4月、星槎道都大学も一員である星槎グループの世界こども財団が、ミャンマーオリンピック委員会(MOC)との間に協定を締結し、スポーツを通してミャンマーの青少年を支援する活動を行うことになりました。

それに基づき、MOCより、2017年8月にマレーシアで開催される「東南アジア競技大会(South East Asian Games)」に向けたミャンマー柔道選手団の強化合宿のサポートへの要請がありました。本学の柔道部は団体・個人において何度も北海道で優勝し全国大会へも出場している強豪であることから、合同練習としてナショナルチームを受け入れることで、一翼を担いました。

ミャンマー柔道選手団10名(選手7名、コーチ・スタッフ3名)は、2017628()に北海道の本学キャンパスに到着し、729()に北海道を離れるまで約一ヶ月間滞在されました。到着の翌日より合同練習を開始し、午前中はランニングや大学のトレーニングルームを使用して基礎体力を高めるトレーニングに励み、夕方以降は星槎道都大学の柔道部員と柔道場で実践練習を行うというスケジュールをこなしていました。

約一ヶ月の滞在期間では、北海道ジュニア柔道体重別選手権や国民体育大会柔道競技北海道予選などの大会を見学に行ったり、本学の大学開放デーのイベントに参加したり、本学の所在する北広島市の市長や北海道知事を表敬訪問するなど、柔道の練習以外のミャンマーと北海道の交流の架け橋となる活動にも積極的に参加してくれました。

ミャンマー柔道選手団の男子チームのゾウ・リンコーチは、「日本の柔道選手は組み手が速く足技が上手で、ミャンマー柔道選手団も学ぶことが多かった。また、星槎道都大学柔道部の監督とコーチが中心となって、学生達に積極的にミャンマーチームと組み合うように声をかけてくださったので、選手たちはとても幸せでした。きたる東南アジア競技大会において、金メダルをたくさん獲得するための実力と自信をつけさせて貰った。」と語ってくれました。

女子チームのウィン・ウィン・モーコーチは、「夏のミャンマーは、外気温が40度を越えるので、北海道の涼しくて湿気の少ない気候は、練習に最適でした。選手たちも、北海道北広島市で柔道以外の日常生活も楽しむことができ、また機会があれば今回と同じように練習しに来たいと言っています。」とお話ししてくれました。

ミャンマー柔道選手団が北海道を離れる最終日には、朝6時という早朝にも関わらず本学の柔道部員数名が選手団の宿舎へ見送りに駆けつけ、お互いに別れを惜しむ光景や、本学柔道部員より星槎道都大学の校名の入った道着を、ミャンマー柔道選手団からはミャンマーナショナルチームのTシャツを交換する場面も見受けられました。

今回の合同強化合宿の受け入れは、ミャンマー柔道選手団の強化だけではなく、本学の学生達にとっても、柔道というスポーツをきっかけに、お互いの国への興味の芽を育み、言葉の壁を乗り越えた心の交流を実現させる良い機会となりました。合宿に携わった学生一人一人がこうした国際交流の経験を大切にし、ミャンマーと日本の友好を深め、さらなる発展を遂げていくための原動力になってくれることを願っています。