2020.10.26

株式会社林原とSDGs産学パートナーシップに関する協定を締結

協定書を手に固く握手を交わす安場社長(右)と槇野学長 ※撮影時のみマスクを外しました 

 本学は2020年8月19日、共同研究の実施や研究者・開発者の交流などの連携・協力を深め、グローバルな社会的課題の解決を図り、SDGs達成に貢献するため、バイオ企業の株式会社林原とSDGs産学パートナーシップに関する協定を締結しました。

 同社は岡山県に本社を持ち、世界で初めて多機能糖質「トレハロース」の大量生産に成功したことで知られ、トレハロースをはじめとする機能性素材関連事業をグローバルに展開しています。トレハロースには、熱や酸に強く、保湿作用やタンパク質の変性抑制作用などの特性があるため、食品を長持ちさせる効果を持ち、フードロス問題の解決に役立つと期待されています。また、トレハロースには細胞をストレスから保護するなど多くの機能が報告されており、食品だけでなく、化粧品や飼料、医薬品など多方面で活用されています。

 本学はSDGsの達成に貢献することを大学のビジョンとしており、SDGsを共通言語にした地域企業などとのパートナーシップの強化を図っています。このたび、同社がSDGs達成への貢献を経営方針として掲げることとなったのを契機に、SDGs達成に向けた産学連携を強化するため、SDGs産学パートナーシップに関する協定を締結することとなりました。

 今後は、本協定に基づき、同社と本学オープンイノベーション機構などが協力し、SDGs達成に資する社会課題解決のための戦略・シナリオを立案し、それに基づいた共同研究などを実施します。さらに、そのプロセスにおいて、同社の社員の方々と本学の研究者・大学院生などが交流し、切磋琢磨することにより、SDGs達成に貢献できる人材の育成も図ります。

 この日行った調印式では、本学の槇野博史学長、同社の安場直樹代表取締役社長が協定書に署名。調印後、槇野学長は「同社と本学の知見を合わせ、まずは『食』及び『ヘルスケア』の分野で連携し、SDGs達成への貢献を図りたい」、安場社長は「SDGsを共通言語とし、従来の共同研究という枠組みを超え、新たな価値創造にグローバルに取り組みたい」とあいさつしました。

関係者の集合写真 ※撮影時のみマスクを外しました