2020.10.26

岡山大学とUNCTADが、STI for SDGsの人材育成と推進に向けた包括連携協定(MoU)を締結 大学とUNCTADとのMoU締結は世界初

署名の様子

 本学と国連貿易開発会議(UNCTAD)は2020年1月9日、SDGs達成のための科学技術イノベーション(STI for SDGs)の人材育成に向けて、MoU(Memorandum of Understanding、包括連携協定)を締結しました。UNCTADと大学によるMoUへの署名は、世界初となります。

 この日スイスのUNCTAD本部(国連ジュネーブ事務所)で開催された締結式には、本学の槇野博史学長、横井篤文副学長・ユネスコチェアホルダー、シャミカ・シリマンUNCTADテクノロジー・ロジスティクス部局長、アンヘル・ゴンザレス・サンスUNCTADサイエンス・テクノロジー・ICT部長らが出席。槇野学長とシャミカ・シリマンUNCTAD部局長がMoUに署名しました。今後本学はMoUに基づき、UNCTADが推進するSTI for SDGsに資するため、短期プログラム(途上国からの若手女性研究者のための共同研究・研修コース)と長期プログラム(途上国からの若手研究者のための博士課程学位プログラム)の2つの人材育成プログラムを提供していきます。

 また本件について本学は同年1月14日、津島キャンパスで記者会見を開催。槇野学長、横井副学長、原田美樹国際部長が出席し、今回のMoU締結について発表しました。槇野学長は「本MoUの締結は、SDGs達成のための取組として『世界の大学のロールモデルである』という評価をいただいています。本学は、SDGsの達成に全学で取り組むSDGs大学経営『Whole institution’s approach』を推進し、地球環境とすべての人々のウェルビーイング向上へ貢献してまいります」と述べました。

 本学はこの締結を契機に、STI for SDGsを実施運営する国連の中枢機関のUNCTADと連携して、STI for SDGsの人材育成の取組を岡山から世界へ推進し、国内外に発信していきます。


○国連貿易開発会議(UNCTAD)
 1964年に設立。ジュネーブに所在する、貿易と開発、金融、投資、技術、持続可能な開発の関連問題に総合的に対応する国連の中心的な機関です。途上国の貿易、投資、開発の機会を最大化し、グローバリゼーションから生じる問題に直面する途上国を支援し、対等な立場で世界経済へ統合することを目的としています。

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シャミカ・シリマンUNCTAD部局長(左)と槇野学長 アンヘル・ゴンザレス・サンスUNCTAD部長(左から2人目)らとの記念撮影  国連ジュネーブ事務所での記念撮影