2022.02.25

応用化学科がインドネシアの協定校とオンライン交流を実施しました

工学部応用化学科がインドネシアの協定校ウィドヤ・マンダラ・カトリック大学(以下、WMCUS)とオンライン交流プログラムを実施しました(主担当:下村修准教授)。本プログラムはコロナ禍の影響で当初予定していた国際PBLが実施できない中、国立研究開発法人科学技術振興機構の2021 年度国際青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプログラム)の支援を受けて実施した代替オンラインプログラムです。

1月20日、25日、26日の3日間、本学とWMCUSの教員が最先端研究に関する講演を行い、双方の研究分野について情報共有しました。本学からは教員4人と学生18人、WMCUSからは教員5人と学生45人が参加しました。各講演のタイトルは次のとおりです。

◇1月20日(木)
藤井秀司教授:「リキッドマーブル:自然界から学ぶ技術応用」
・Dr. Chintya Gunarto (WMCUS):「局所的薬物輸送への応用を目的としたアスタキサンチンキャリアーとしてのひまし油ベースのマイクロエマルション調製と評価」

◇1月25日(火)
東本慎也教授:「水素社会実現に向けた人工光合成:基礎から応用」
・Dr. Nathania Puspitasari (WMCUS):「組換えハイドロフォビンによるPETの酵素的加水分解の促進およびPETase加水分解によるPET表面の機能化」

◇1月26日(水)
平原将也特任准教授:「複合刺激応答性金属錯体とその応用」
・Dr. Wiyanti Simanullang (WMCUS):「(脱)水素化反応のための貴金属代替触媒としての高効率Ni触媒の開発」

講演内容は専門的であったものの、両大学の学生、教員から活発な質問が飛び交いました。国が違うことで研究に対するアプローチが異なることもありますが、人類が抱える共通の課題解決に向けた取り組みには共通認識があることが確認できました。両大学の学生および教員が、今後ますます活発に交流を深めていくことが期待されます。